懐かしい昭和のナポリタンが食べられるお店
ここ最近になってなぜだか急にナポリタンスパゲッティが流行してきています。
都内を中心にスパゲッティ専門店が人気店として営業されるようになっており、中には1kg単位でナポリタンなどのスパゲティを食べることができる大食いチャレンジ店もいくつかあります。
ナポリタンの流行のきっかけとなったのは2013年に開催された「ナポリタン・スタジアム」で、こちらは横浜に全国各地のナポリタンを集めたというありそうでなかったイベントでした。
横浜は日本で初めてナポリタンスパゲティを作ったお店がある場所ということもあり、イタリアンレストランなどで食べることができるパスタとは一味違った庶民的な味ということで脚光を浴びることになったようです。
以降全国の洋食店でもナポリタンを積極的に推す動きがあり、中には昭和の洋食店をそのまま再現したというところもあったりします。
そんなナポリタンを味わえるお店が「センターグリル」です。
センターグリルは横浜市中区花咲町にある昔ながらの雰囲気が楽しいお店です。
最寄り駅は横浜市営地下鉄の桜木町駅もしくは京浜急行線の日の出町駅、またはみなとみらい線馬車道駅です。
駅からはちょっと歩く場所にありますので、初めて訪れた人はちょっと迷ってしまうかもしれませんが、路地裏にひっそりと佇むように看板を出している様子は店頭からしてもう雰囲気がたっぷりです。
栄養たっぷりの昭和の味付けによるメニューたち
「センターグリル」は戦後の食糧不足の時代を生き抜いた先代店主の思いをそのまま引き継ぐ形で営業をしています。
当時は十分に食べたくても食べられない物資状況であったことから、「栄養のあるものをたくさんの人に食べてもらいたい」という願いからお店づくりをしたと言います。
ナポリタンスパゲティもその中から生まれたメニューの一つです。
パスタの茹で加減や食材の新鮮さなどが重要になる本格パスタと異なり、柔らかくなるまでしっとりと茹でた太麺に甘いケチャップをたっぷりからめたナポリタンはB級グルメという言葉が生まれる以前より存在していた全国のソウルフードです。
ナポリタンの他にも「ふらふわとろとろオムライス」や「浜ランチ」というデミグラスソースと半熟卵をからめた料理も人気となっています。
「センターグリル」のナポリタンは、創業時より生トマトではなくケチャップを使っているというところがポイントです。
そこへ野菜やロースハムをからめてシンプルな盛り合わせにしてくれます。
使用するパスタは2.2mmの極太麺というのも特徴で、前日に茹でてから一晩寝かせて水分を吸収させることによりもっちりとしたボリューム感を出しています。