大切なサインには正式な万年筆を
数十年前までは万年筆は進学や就職をするときにプレゼントをされる代表的な文房具でした。
ですがパソコンが普及したことで自筆で文字を書くという機会が激減してしまい、筆記用具にお金をかけようとする習慣はすっかり廃れてしまいました。
しかし日本における印鑑文化同様に、欧米では大切な書類には自筆でサインをすることとなっています。
よく国際会議などでも「調印式」としてサインを交わすシーンが見られますが、そうしたときに使用されるのが数十円のボールペンではさまになりません。
自筆で筆記する機会が減ったからこそ、正式な書類に記載するための文房具はきちんとしたものを使いたいところでしょう。
そこで社会人になったら一本は持っておきたいアイテムとして「モンブランの万年筆」をおすすめします。
モンブラン(MONT BLANC)は100年以上の歴史のある最高のハイクラスの文房具メーカーです。
モンブランの創業は1906年からで、ドイツのハンブルグで営業していた文房商と銀行家、それにベルリンのエンジニアが一緒に創業をした「シンプロフィラーペン社」が前身です。
1910年より「モンブラン」という名称で商品開発を開始しており、1934年からは正式な社名として採用をしています。
世界的に有名になったきっかけは1924年に発売された「マイスタシュティック」で、これは第2次大戦後の復興に大きく貢献をしました。
さらに1950年に入ってからは最盛期を迎え、数々の有名な製品を販売するに至ります。
それ以来モンブランといえば最高級文房具メーカーとして知られており、万年筆の中でも最もよいものを選んでいる人というセンスを示すことができるようになりました。
初めてのマイスタシュティック
モンブランを初めて購入するのであれば、やはり「マイスタシュティック」が一番のおすすめとなります
「マイスタシュティック」にもいくつかのバージョンがありますが、最高級品になると期間限定品としてダイヤモンドが埋め込まれているなど相当豪華なものもあります。
価格も安いものであっても40,000円くらいからとなっているので、思い切って一本買うというならよいかもしれませんが、普段から持ち歩くにはちょっと抵抗感があるかもしれません。
エントリーモデルとしては20,000円台から購入できる「PIX」がおすすめです。
こちらはコスパ重視で購入できるモデルで、シンプルなデザインと書き心地の良さから「とにかくモンブランを持ってみたい」という人に好まれています。
気をつけたいのがネットオークションで出回っている激安の製品です。
相場の半額以下のものはまず偽物を疑った方がよいくらいです。